平成25年住宅・土地統計調査によると、彦根市内でも空き家が増加しており、市内約5万6千戸の住宅のうち約1万5百戸が空き家であるという結果が出ています(空き家率:18.7%)。
その中でも所有者がきちんと管理をされている場合もありますが、一方で管理が行き届かないまま放置され、周辺の生活環境に影響を及ぼしている空き家も存在します。また、その場合は空き家自体も放置されているので、どんどん建物が傷んでいき廃屋になってしまうケースもあります。
彦根市でも適正に維持管理が行われていない空き家が増加することが予想されることから、
空き家が放置され、管理されなくなることを未然に防止するため、「彦根市空き家等の適正管理に関する条例」が施行されました。
近年、マスコミで「空き家」をとりあげることが増えています。日本人の人口が減っていることや、核家族化により、今後さらに空き家が増えて行くことが予想されます。
相続や移転などで今後空き家を所有する可能性のある場合は、今のうちから権利関係の把握や、空き家の利活用や処分方法などについて考えておく必要があります。
またすでに空き家を所有されている方も、空き家を放置せず、適正な対応についてご家族と話し合ってみてください。
空き家に関して、考えてはいるものの、遠方に住んでいるために、なかなか見に行けずに管理が難しい場合。
また、今後利用する可能性があるなど、賃貸も売却もしたくない場合。
いずれも、空き家の管理を怠ってしまうと、資産としての価値も下げてしまいます。定期的な管理を代行する空き家管理巡回サービスを利用して、定期的なメンテンスをして、現状の維持を図れます。
空き家を放置すると、建物が劣化します。カビ・腐朽・蟻害が進行してしまうと、建物が傾いたり倒壊したりする恐れがあります。
また庭の草木も放っておくと、同様の危険が増していきます。
これらは、近隣に対して「安全」「衛生」「美観」「生活環境」の面で悪影響を及ぼすだけでなく、防犯性や防災性が低下してしまう恐れもあります。
空き家の所有者は、空き家を適正に管理するか、売却や賃貸などをして活用するか、もしくは解体をして土地として活用するなどの対処が求められます。