インターネットは私たちの生活に不可欠なものとなりましたが、その影響を理解し、適切に利用することで、人権を尊重したデジタル社会を築くことができます。
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出所:滋賀県商工会議所連合会
インターネットと人権について考える際、被害者にも加害者にもならないためには、以下のようなポイントに注意することが重要です。
1. 被害者にならないために
① プライバシーを守る
- SNSなどで個人情報(本名、住所、電話番号、学校や職場の情報など)を公開しない。
- 強いパスワードを設定し、2段階認証を有効にする。
- 知らない人からの怪しいメッセージやリンクは開かない。
② フェイクニュースや詐欺に注意する
- SNSやネット記事の情報を鵜呑みにせず、複数の信頼できる情報源で確認する。
- 怪しい広告やメールに含まれるリンクをクリックしない。
③ 誹謗中傷や嫌がらせを受けたら適切に対処
- 無視やブロックをして、必要ならばスクリーンショットを保存して証拠を確保する。
- ひどい場合は、警察や専門機関(法務省の人権相談窓口など)、または弁護士に相談する。
2. 加害者にならないために
① ネット上の発言に責任を持つ
- 書き込む前に「この言葉は面と向かって言えるか?」と考える。
- 批判と誹謗中傷の違いを理解し、感情的にならず冷静に発言する。
② デマや炎上に加担しない
- 拡散する前に「この情報は本当に正しいのか?」を確認する。
- 悪意のあるデマや誹謗中傷のリツイート・シェアはしない。
③ 著作権や肖像権を守る
- 他人の写真や作品を無断で使わない。
- 引用する場合は、ルールに従い適切に行う。
※未成年が誹謗中傷をすると、民事責任(損害賠償)・刑事責任(犯罪)を問われる可能性がある。
民法714条では、親(保護者)が監督責任を問われ、高額な賠償を負うことがある。
3. ネットのマナーを守る
- 相手の立場を尊重し、思いやりのあるコミュニケーションを心がける。
- ネットだからといって何を言ってもいいわけではなく、現実と同じように礼儀を大切にする。
- トラブルを避けるために、冷静で建設的な議論を意識する。
インターネットは便利なツールですが、使い方を誤ると人権侵害につながる可能性があります。被害者にも加害者にもならないために、意識的に安全で健全な使い方を心がけましょう。